「尾木ママの叱らない子育て論」
テレビで活躍の教育評論家・尾木ママの本
●評価
全体評価:2
(1,2,3-,3,3+,4,5の7段階評価)
内容:1
読みやすさ:3+
コメント:内容が非常に薄い。おそらく自分の経験をもとに言っているのだろうが、根拠も不明で弱く、週刊誌の適当なコラムを寄せ集めたような本。
(2011年発行、尾木直樹著 主婦と生活社)
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本を読んで取り入れたいと思ったアクション
特になし
・本のポイント
(太字は私が勝手に引いた強調)
「家族で登山で勉強がすきになる」頑張る体験からの成功体験が、子どもの次の頑張りにつながる。
●感想あれこれ
正直、上記アクションもポイントも取り上げる内容がなさすぎて困った。読む価値はない。
「ママと一緒にお風呂に入ると子どもが理科好きになる」「朝ごはんを食べると成績があがる」「子どもをおにぎりを食べるといじめがなくなる」など、因果関係も不明なアドバイスばかり。大学教授でもあるのに、参考文献の1つもなく、こんな本を書いていることに驚く。
「3歳までに脳の発育が決まるは真っ赤なウソ」と、脳科学系の本と真っ向から反論するような内容もあるが、その論拠もなし。これはさすがにまずいでしょう。テレビのマス向けに適当にしゃべる、教育評論家という名のコメンテーターは、わかりやすければ何でもあり、ということではないと思う。
教育や子育てには、「褒めて育てる」「褒めてはダメだ」という大きな議論がある。この本を「褒めては育てる」本として取り上げたいと思ったが、これでは参考にならず残念。
アリヴェデルチッ!