アジアの大問題は人がたくさんいること?

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東京は素晴らしく公共交通機関が発達した都市だ。

どこへでも電車で行ける。電車は頻繁に来る。時間通りに来る。

こんな国や都市はない。

その点ではいい意味で、日本の常識は世界の非常識だ。

ais traffic

電車などの公共交通機関が発達している地域は少ない。

特にアジアにおいては、まだまだ車がメインの移動手段だ。

人口が増加しているアジアでは、特に大都市の人口爆発が顕著だ。

過密化するアジア。

人がどんどん減っている日本とは、正反対の問題だ。

そのため、どの都市も渋滞がひどい。

 

渋滞がひどいのが普通なのだが、その中で私が今まで行った都市で、最も渋滞がひどかったのが、バングラデシュのダッカと、インドネシアのジャカルタだ。

あまりにも渋滞がひどすぎて、何のスケジュールもうまくいかない位だ。

バイクでなければ、車でしか基本的に動けない。

しかし車で動けば、渋滞がひどすぎて疲れる。やる気がそがれる。スケジュール通りに動くのが、皆難しい。

数日行っただけでこう感じるのだから、生活するのは本当に大変だろう。

渋滞による経済活動のロスは物凄いと思う。

この解決が、何より経済発展につながるのではないか、と思ってしまう程だ。

 

昨日の日経新聞の一面の記事は、東南アジアのインフラ支援についてだった。

東南アでIT使ったインフラ支援

こんな事例が紹介されていた。

日本勢のインフラ輸出は設備や機器などハードが主体だったが、技術などソフト面にも力を入れる動きが目立ってきた。

ホンダを中心とする企業連合がフィリピンで実験するのは日本で使われている道路交通情報通信システム(VICS)と同様の仕組み。自動車の位置情報から道の混み具合を把握し、データ放送を使ってスマートフォン(スマホ)やカーナビに渋滞情報を伝える。

日本国内で実績のあるJVCケンウッド、地図のゼンリン、住友電気工業に加えて自動車メーカーのホンダも加わることで、将来の日本方式のシステム導入をねらう

フィリピン人はマニラの渋滞も酷いと言う。

ジャカルタに比べるとかわいいものだが、まあ酷いと言えば酷い。

 

東南アジアにインフラのニーズはある。

これは間違いない。

でも渋滞情報を伝えるのに、こんな大きな仕組みは必要ない。

ジャカルタで毎日大渋滞と戦う友人は、こんなアプリを使っていた。

waze

私は運転する時、いまやカーナビよりグーグルマップを頼りにしている。

しかしグーグルマップは、途中で渋滞情報を見ながら、柔軟にルート変更ができない。

このwazeはアプリを使っている人たちの情報をとって、リアルタイムで渋滞情報を把握できる。

こうしたアプリを使えば、日本が大そうなシステムを導入しなくても、渋滞情報は把握できるのだ。

 

ETCのように、将来的に有料道路の課金のためにシステム導入はあるのかもしれないが、そんな話はまだ先だ。

それで多少の渋滞解消に結果的になるかもしれないが、そんなことより根本的な渋滞問題につながる打ち手が欲しい。

現地に住んでいない身としては、こうしたアジア大都市の大渋滞も、今はアジアらしい風景なのかもしれない。

でもやはり酷過ぎる大渋滞こそ、早急に解決されるべき問題だ。

20年後には、「そんな話もあったよね。」的な未来が来るのかもしれないが、1日も早くそうなって欲しい。

 

東南アジアにインフラのニーズはある。

日本は世界でも有数のインフラが整った国だ。

その実績を売りに、支援ではなく、ビジネスとして積極的に新境地を切り開いていって欲しい。

 

アリヴェデルチッ!