フェイスブックやツイッターなど、ソーシャルメディア全盛の現在。
しかしこうしたサービスも、実はここ10年以内の新しいものだ。
現実的な問題として、こうしたアカウントは、当事者が亡くなったらどうなるのだろうか?
もちろん10年後、30年後にまだfacebookやtwitterが存在しているかわからない。
しかし、フェイスブックに投稿するのを辞めてしまったとしても、そこに残した写真やコメントは、アカウントを削除しなければそのままだ。
不謹慎な仮定ではあるが、あなたがもし今フェイスブックを使っているとして、突然死亡した場合、そのアカウントはどうなるのだろうか?
それに対する回答として、先月フェイスブックからこんな発表がされた。
これによると、死後のアカウントに対してオプションは2つある。
1)死んだら、アカウントを削除して欲しいという旨をフェイスブックに伝えておく
もちろん、誰かがこの人が正式に死亡したことを伝える必要があるが、こうすることで、死後もソーシャルメディアのアカウントだけが残ることはない。
2)Legacy Contact (レガシーコンタクト)を指名して、その人が死者のアカウントを管理する
当人が死亡前に、フェイスブックのレガシーコンタクトとなる人を決めておくことで、死後はそのレガシーコンタクトの人がFBアカウントを管理できるようになる。
レガシーコンタクトは親族でなくても、友人などでもいいようだ。
今回の発表では、特に2)が新しい。
現在は記録がデジタルなので、残しやすい。
そういった意味では、このままいけば、500年後の子孫は、10代前の先祖が何をしていた人で、どう物事を考えて、どんな外見だった人だったかを普通に知っているのだろう。
私達がソーシャルメディアを通じて、インターネット空間に残したものは、レガシーとして残るのだ。
フェイスブックのアカウントを消しても、誰かのソーシャルメディアの写真やコメントに登場することを避けるのは難しいだろう。
先祖のアカウントを何百人もキープするのが、未来では一般的な形になるのだろう。
そう考えると、アホみたいなことをソーシャルメディアにたくさん残しておくのは、子孫に気が引けるものだ。
次の世代では子どもが自分の父親や母親の10代や20代の時のフェイスブック投稿をみて、「お父さん(お母さん)だって、同じようにヤンチャしてたじゃないか!」と反論するのも時間の問題だろう。
アリヴェデルチッ!