いよいよ映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」が2/28に公開になる。
私は以前友人に勧められて、この映画を海外で見た。
この映画、ストーリーもいいのだが、現代的なビジネスの勉強としても、大変面白い。
あまりネタバレしない程度にいうと、この映画はタコスの移動式のフードトラックビジネス(移動式レストラン)の成功ストーリーだ。
人間味あふれるドラマも詰まっているのだが、ビジネスの視点でも非常に興味深い。
この予告編の動画を見ても出てくるように、ツイッターがストーリー上、大きな役割を果たしている。
レストランなど小売店舗において、このソーシャルメディアの運用は参考になるだろう。
このソーシャルメディア運用を担当しているが、デジタルネイティブの子どもという点も、現代っぽい。
店舗のプロモーションという点で、日本ではそこまで一般的とは言えないが、twitterと相性のいいVineなども活用されている。
日本であれば、あとLINE@の活用なんかを加えてもいいだろう。
どこの世界でもよくあることだが、本当によい品質の物を提供する職人は、営業やプロモーションなどに疎かったり、興味がないことが多い。
ただモノやサービスが売れるためには、プロダクトアウトかマーケットインかの議論ではないが、品質も営業プロモーションも両方大切だ。
どんなにいいモノでも、誰にも知られなければ売れないし、評価されない。
その状態はビジネスでは、価値がないということだ。
インターネット登場以来、大きなマーケティング予算を持たない店舗も営業やプロモーションに関する選択肢が広がった。
小規模店舗やビジネスにとって、これは歓迎すべきことだ。
しかし逆に言うと、その選択肢をうまく使っていかないと、競合他社に大きく水をあけられるということだ。
高品質なものをストーリーをつけて売っていく。これが結局、根本的な差別化戦略につながる。
この映画はそうしたソーシャルメディアを運用したコンテンツマーケティングの事例のような話だ。
まあ最初の炎上マーケティングには是非があるところだが、それも含めてこの映画は、物語としてもビジネスの参考としても面白い。
アリヴェデルチッ!