交通事故がどんどん減っている。
平成25年の全国交通事故死者人数は、4373人で、13年連続で減少。
発生件数も負傷者数も9年連続で減少。
いい傾向だ。
(参考: 日本損害保険協会 自動車保険データに見る交通事故の経済的損失の状況)
(参考:警視庁 安全運転のしおり)
事故が減るのはよいことだ。
自動車保険会社は困っているのかと思って調べたら、交通事故による経済的損失は減っていない。
(参考: 日本損害保険協会 自動車保険データに見る交通事故の経済的損失の状況)
交通事故から生まれる保険金の要素としては、交通事故に関わる人間の数と、損害を負った人の単価、の2点しかない。
交通事故件数が減り、死亡者も負傷者も減っているのに、その経済的損失が減っていないということは、損害を負った人の単価がぐいぐい上がっていることだろう。
事故が減ったと、ただ手放しで喜びにくい状況なのかもしれない。
交通事故が減っている要因は色々考えられる。
・高齢化が進み過ぎて、外出しない高齢者が増えている (一方で、高齢者の事故も多い)
・飲酒運転の罰則減速化
・医療がどんどんレベルアップ
・車がどんどんレベルアップ(エアバック、ABS、リスク自動探知機能など、安全機能・事故防止機能の強化)
・そもそも人口が減っている
医療と車のレベルアップはこれからも、どんどん進歩し、事故は減っていくことだろう。
私が特に面白いと思うのは、車の自動運転。
これがどんどん進歩して、人間が運転する必要がない社会も、そんなに遠い世界ではないかもしれない。
ガソリンなどのCO2を発生させない動力による車で、自動運転。
これが本当にできそうな社会は確実に近づいている。
そうなれば、高齢者も移動手段を得られるし、事故も減るし、地球にも優しい。
運転は、今日本でマニュアルカーを選ぶかのごとく趣味の領域となり、事故は過去の遺物になる。
免許の更新という作業自体もいらないだろう。
早くそうした日が来るかを楽しみだ。
アリヴェデルチッ!