ヴィクトリアズ・シークレット(ヴィクシー)を知っているだろうか?
アメリカ発の人気女性下着ブランドだが、このブランドの世界観がすごい。
12月2日にこのブランドの、年に1回のファッションショーが行われた。
このショーがすごい。
内容の派手さも、マーケティングも素晴らしい。
このファッションショーは1995年に始まったものだが、この伝統ある有名なファッションショーこそ、ヴィクトリアズ・シークレットブランドの強さの源泉だ。
まず毎年、サンクスギビング明けの12月頭に行われる。
アメリカではこのサンクスギビングが、本格的な年末クリスマス商戦の始まりだ。つまり、完璧なタイミングだ。
ファッションショーのテレビ番組と言っても、Victoria’s Secretの商品のみなので、番組そのものがCMと事実上同じだ。
これは去年の様子。(今年の映像はまだあがってないみたい。)
見ればすぐにわかるが、メッサ派手。メッサ豪華。
ソーシャルメディア全盛の時代に話題になること間違いなし。
そして今回のスペシャルゲストは、テイラー・スイフト。
過去のショーにも、Jay-Z、カニエ・ウエスト、ジャスティン・ビーバー、マルーン5、ブラックアイドピーズ、リアーナなど、世界のスーパースターが参加している、一大エンタテイメントなのだ。
このアーティストの名前だけで、何百万人の人が見たいコンテンツだ。
こんな超大物が歌っている前を、下着を着たモデルが歩くというのは、なんだか訳わからないが、ただただゴージャスの一言。
このブログに貼った写真は「ファンタジー・ブラ」と呼ばれ、今年のこの総額は4億4000万円らしい。
訳わからん。なんだかすごい。
そうした感情が、人がシェアしたくなる、話したくなるトリガーをひく。
さらにヴィクシーと専属契約しているモデル、「エンジェル」の存在自体をブランド化している。
そしてこのショーでは、彼女たちは「天使の翼」をつけて、ランウェイを歩く。
とにかくすごい。話したくなる要素が満載の、一大エンタテイメントだ。
一大エンタテイメントにすることで、このショーは商品の直接的なターゲットとなる女性はもちろん、直接消費者ではない男性の視聴者も獲得する。
この唯一無二の絶対的なブランドが、ヴィクトリアズ・シークレットを特別なものにしているのだ。
ヴィクトリアズ・シークレットの親会社、リミテッドブランズ社はかつてあの、アバクロンビー&フィッチのブランドも持っていた会社のようだ。
独特の店づくり、ブランドづくりをみると、それも納得だ。
ヴィクトリアズ・シークレットは長い間、日本には店舗がなかったが、遂に今年、日本にも上陸したとのこと。
圧倒的な世界観をつくりあげるヴィクシー、日本でもさらに人気を得るか。
アリヴェデルチッ!