新卒の就活を表す漢字1字を尋ねたところ、1位は4年連続で「楽」。
これはすごい。
「7月の完全失業率は3.0%で21年2カ月ぶりの低水準」
失業率もそうだし、私の周りの会社でも、社員をとることに苦労している。
人生を左右する仕事。
いまだに新卒採用を重視する傾向がある日本社会では、就職活動は非常に大切だ。
そしてそこには、
大手の金融機関など、
就職活動で一番大切なことは、
自分では全くどうにもできない景気動向という要素で、
同じ大学で同じような学生でも3,4歳程度卒業年度が違うだけで、天国と地獄の差がある。
景気が悪い年に卒業する学生からすれば、本当に運が悪いとしか言えないが、どうしょうもない。
ラッキーな時代の新卒は、就職で苦労しないし、採用人数も増える。その分、同じ会社内比較では、当然能力が低くなる。100人しか就職できない時代の銀行マンと、1000人就職でき
しかしなにはともあれ、仕事が見つけられるだけで、やはり圧倒的に運がいい。
現代社会は頑張って公平性を保とうとする。
私も機会の公平性については大いに賛成だ。
しかし、どんなに組織や制度を公平にしようとしても、
現代でも、生まれた時代や世代など、どうしようもない大きな要因が非常に大きい。
もし100年前の日本に生まれていたら、
そう、ちょっと大きな視点で考えれば、「現代の日本」という環境に生まれただけで、私たちは幸せだ。
3つの幸せを噛みしめろ!
フェアにはなりきれない世の中で「楽」に生きるには、大きなマクロ動向の流れを知ることが最も重要だ。
世界を見渡して、歴史を見渡す。
すると私達が、限りなく「楽」でラッキーなポジションにいることがわかる。
世の流れに任せて、ただただどんどん楽な方向に生きることは簡単だ。
だが、それじゃつまらない。
この本にこんな一節がある。
居心地が悪くない世界はユートピアだ。しかしその世界は停滞している。
ある観点から完全に正当と思える世界は、他の観点からは恐ろしく不公平だ。
ユートピアには解決すべき問題はないが、チャンスもない。
楽で居心地のよい世界にただ生きていることは、ラッキーな世界に生まれた動物と変わらない。
ラッキーな「楽」時代に生まれた優位を活かす。
そして「楽」より「楽しい」が溢れるワクワクした人生を探した方が、人間らしい。
アリヴェデルチッ!