2014年度の訪日外国人数1341万人、訪日外国人旅行消費額2兆278億円。
過去最高を記録中だが、この消費を支える爆買いは、今後どこまで伸ばせるだろうか?
気になるのは、金額的に「爆買い」を支える中国人観光客の動向だ。
訪日観光客は「爆買い」でいくら使っているのか?
最近の訪日消費の40%は中国人だ。
今回はマクロ視点で考えてみる。
訪日観光客の「爆買い」の増加を考えるにあたり、最初に考えたい大切な視点はそれを支える、外部環境やマクロマーケットだ。
●なんといっても、景気が大きく関連する観光業
観光業には、世界の景気が大きく関連する。
今や中国の景気が悪化するらしいという報道があれば、すぐに日本のインバウンド消費は大丈夫かという報道につながる。
それに応じてインバウンド銘柄の株も下がる。
どの業界だって、景気は関連あるのは当たり前だ。
ただ景気が悪くなっても、食事は食べなくてはいけないし、家賃は払わなくてはいけない。
だが観光は、景気が悪くなったら行かなくてもいい、削れる消費だ。
逆に景気が良くなれば、観光客も増えるし、1人あたりの観光支出も増える。
●中国の個人の消費支出拡大が重要 → 爆増の見込み!
当たり前だが、観光でお金を使いたくても、無い袖は振れない。
余裕があるからこそ、観光でお金を使えるのだ。
そこで、中国人個人がどれ位、消費できそうか調べてみた。
(参照:ニッセイ基礎研究所 2020 年の中国消費市場)
お手本のような、こんな右肩上がりの曲線、なかなかお目にかかれない。
この図は都市部の消費支出ではあるが、2020年の可処分所得は、2010年の3倍以上という見込みだ。
3倍ってすごい。
生活が3倍豊かになるということだ。
1970年代とかの高度経済成長期にビジネスをやっていた人なら、感覚はあるのかもしれないが、私には到底想像できない。
もちろん、この見込み通りうまくいくかはわからないが、圧倒的に豊かになる可能性は大きい。
●アジアにある日本は、観光業において外部環境は非常に有利
そうすると、当然ながら、こういう結論に達する。
爆発する中国に近い、とはビジネス上は有利な点は多い。
いやー、ドキドキワクワクだね。
今回はマクロ視点で外部環境で、置かれている状況を考えてみたので、次回はまた違う視点で考えてみたい。
アリヴェデルチッ!