昨日テレビで、「最強の頭脳 日本一決定戦頭脳王 2014」を見た。
天才、というのは彼らのためにある言葉だと思い知った。
出場者は皆、大学生だと思うけれども、本当に「天才」。
同じ人間の形をしているけれども、頭に積んでいるエンジンが全く違う。
ミニとスポーツカーというレベルではなく、乳母車と宇宙船のような違い。
本当に幅広い分野に関する深い知識と、計算力、思考能力とそのスピードは、見ていて惚れ惚れする位。
こうした天才が日本にいることを見るのは、なんだか嬉しいもんだ。
これだけの知識と思考スピードがあると、世界はどのように見えるのだろうか。
彼らは、重力が全く違う星から来たスーパーマンのようなものだ。
一般人と話してて、バカばかりでつまらないと感じてしまわないかと、勝手に不安になってしまう。
そんな番組の構成上、唯一残念なことは、答えのある質問に回答するシーンしかなかったことだ。
彼らがあの知識と思考能力で、世界や日本の科学や歴史、経済、政治を、本気で語り合ったらどうなるのだろうか。
若くて圧倒的な知性の塊が、どう世界を捉え、議論するのかを純粋に見てみたい。
また個人的には、彼らがどうやってあんな天才に育ったのか、その環境にも興味がある。
あのレベルだと、遺伝子から抜群に知的に優秀なことは間違いない。
しかしそうであっても、どんな環境で育ったのかは非常に興味深い。
私の愛読書「究極の鍛錬 ~天才はこうしてつくられる」でのポイントは、
世界的な業績を上げて成功するために必要なのは、才能ではなく、「究極の鍛錬」に圧倒的な時間を費やすこと
であった。
そして、その「究極の鍛錬」の特徴的要素は下記の通り。
- しばしば教師の手を借り、実績向上のために特別に考案されている
- 何度も繰り返すことができる
- 結果に関し継続的にフィードバックを受けることができる
- 精神的にはとてもつらい
- あまりおもしろくない
この本の結論は、もちろん色々なリサーチをした結果だと思う。
しかしあの若さの彼らのこれまでの環境やその成長過程からは、また違う考察が得られる気がしてならない。
ということで日テレには、彼らを使った討論企画と、その成長環境を取材した企画を是非お願いしたいものだ。
ともあれ、こういった天才達には、是非文明の進歩に貢献する科学技術の研究や、地球のサステナビリティといった問題に、正面から取り組んでもらいたいと期待するばかりだ。
アリヴェデルチッ!