新聞、読んでますか?フェイスブックは・・・

Pocket

新聞、読んでますか?

とってますか?

私の答えはYesだ。

だが、そういう人は絶滅危惧種なのかもしれない。

新聞

以前、遂に1兆円超えたネット広告で、日本の新聞広告市場は、10年前に1兆円あった広告費は現在は6000億円に激減した、と書いた。

newspaper

(参照 Newspaper Ad Revenue from Digital and Print

この図を見て欲しい。

これはアメリカの新聞広告売上の変化だ。

2003年に449億ドルの市場があった新聞紙面の広告市場は、2014年には164億ドルに激減している。

 

日本の新聞広告は10年間で4割近く減ったが、アメリカではなんと1/3近くに激減してしまったのだ!!

これは凄い。

アメリカの新聞社の買収などが色々と起こるわけだ。

 

それを考えると、売上を4割落としている日本の新聞社は、まだ買収などがおこらず踏ん張っていると言える。

当然だが新聞は広告収入だけでなく、購読料金の収入もある。

ただ広告収入が落ち込む理由は、購読者数が減っているからであり、広告収入だけが落ち込んでいる訳ではない。

ただ購読料金・広告料金という2つの収入の1つだけでも、これだけ激減しながらもサバイブしていることは驚嘆に値する。

私は新聞というメディアが嫌いではないので残念だが、そんな好き嫌いに関わらず、新聞業界が死ぬのは時間の問題だ。

 

では新聞が壊滅状態となったアメリカでは、どんなメディアが人気があるのか?

もちろんウェブメディアがメディアとしての存在感を年々増していることは、言うまでもない。

この図を見て欲しい。

PJ_2014-10-21_media-polarization-15

(参照: PEW RESEARCH CENTER

今回驚いたのが、フェイスブックにより情報取得だ。

政治のニュースをゲットするのに、ローカルTVの次にほぼ同一トップの情報源になっているのが、フェイスブックなのだ。

こうなると、フェイスブックはただ友人と友人がつながって、お互いの活動をシェアできるSNS、という立ち位置ではない。

フェイスブック自体がニュース・情報取得などの面でも、メディア化していると言えるだろう。

 

今回の驚き2がこの図。

インターネットのディスプレイ広告の売上シェアの図。

フェイスブックが1位!

PJ_2015-04-29_SOTNM_digital-news-revenue-01

(参照: PEW RESEARCH CENTER

そして2013年から2014年の1年でもフェイスブックはシェアを伸ばしている。

ネット広告市場もビックプレイヤーの寡占化が進んでいるということであろうか。

2014年にいきなりtwitterも登場しているが、この図を信じれば、ツイッターも広告分野で急成長なのだろう。

 

栄枯盛衰とは言うが、メディア業界の流れは本当にインターネット以降本当に早い。

それまで流れが遅い細い業界だった故に、守旧メディアは対応に苦しんでいる。

またメディアと言っても、戦いの軸が違う、異種格闘技戦のような面もある。

例えば新聞とフェイスブックは、広告費を争う関係かもしれないが、同じメディアとして、純粋に比較できない。

なぜならFacebookは自分で取材してニュースを報道しているわけではなく、新聞のニュースなどを流してたりするからだ。

 

日本でもFacebookはここ数年で急激に普及したが、アメリカ程の大きな地位にはまだ到っていないように思う。

ただ具体的なメディアがFacebookかどうかは別にして、情報取得もネットの割合がどんどん高くなることは確実だ。

 

アリヴェデルチッ!