ゴルフで、アイアンの調子はいいのに、ドライバーの調子は悪い。
もしくはその逆の現象に陥ったことはないだろうか。
ゴルフには、たくさんの道具、クラブが必要だ。
ではゴルフはクラブなのだろうか。
答えは必ずしもイエスではないが、クラブ選びは大切だ。
なぜならば、クラブのちょっとした長さ、硬さ、角度でショットは全く異なったものになるからだ。
ただクラブ選びは複雑だ。
非常に細かいたくさんの要素がある。
これまで、それを学ぶべくPINGのクラブフィッティングをやったり、オデッセイのパターフィッティングを行ってきた。
【レポート】キャロウェイでオデッセイのパターのフィッティング
ただどうしても頭をよぎってしまうことは、メーカーのフィッティングに行けば、そのメーカーの商品を買うように誘導されるのではないかということだ。
結論から言えば、PINGもキャロウェイもそんな購買を強く推されることはなかった。
でも当然最後にはオススメクラブをアドバイスされ、PINGでは私は言われるがままにアイアンセットを揃えた。
今回訪れたのは、そのようにメーカーに囚われず、クラブフィッティングをしてくれるサービスだ。
このEVEN GOLF LABO(イーブンゴルフラボ)はゴルフ雑誌「Even」をやっている、エイ出版がやっているサービスだ。
PINGやキャロウェイはフィッティング自体は無料で、フィッティングはクラブ購買につなげる最初の一歩だったが、ここはフィッティングそのものが有料だ。具体的には、2時間程度で9720円だった。
場所は二子玉川。
二子玉川は新たに開発されてから初めて行ったが、すごい綺麗なコンプレックスだね。
話題のツタヤ家電をはじめ、ショッピングや、楽天本社ビルがある。
EVEN GOLF LABOはそのコンプレックスからすぐ。
今回私は、パターフィッティングはせず、クラブフィッティングのみ。
●自分のクラブを持参する
自分のクラブを持っていくと、現在のクラブセットの診断をしてくれる。
具体的には長さ、バランス、総重量、振動数、クラブMOI、シャフト、ロフト角、ライ角など。
中には私もよくわからない項目もある。
市販クラブは同じシリーズでも、厳密には同じではないので、そういうことが気になる人はいいだろう。
●色々なクラブを振って、適切なクラブを探す
実際に色々なクラブを振ってみて、鉄やウッドに関して、自分に適切なクラブを探す。
同じヘッドのドライバーでもシャフトによって、弾道が全く違うので、クラブフィッティングとは自分に似合うシャフトを探す旅、と言えるかもしれない。
同じドライバーのヘッドに対して、シャフトだけ変えて、どんどん打つ。
複数のシミュレーションの機械を使って、それぞれのクラブの弾道を確認しながら打つ。
アイアンを買い替えたばかりの私はウッドを見たかったので、ドライバーをたくさん打った。
シャフトを入れ替えては、それぞれ2,3球ずつたくさんのシャフトを試打し続けたので、最後は本当に疲れた。
ラウンドでも練習でも、ドライバーばっかりこんなに打つことない。
それだけたくさんの球数を打った。
●アドバイスはクラブ全体のバランスも
自分のクラブセットを正確に計測され、スイングもしたところで、アドバイスを受ける。
スイングの特徴や個別クラブの話だけではなく、全体のクラブのバランスのアドバイスもあった。
私の場合は、アイアンに比べて、ウッドのシャフトが合っていない(軽い!?)ので、それを調整した方がいいと言われた。
今のままだと、アイアンとのバランスが悪いので、アイアンが良くても、ウッドは曲がってしまうと。
個人的にも、特にユーティリティに関しては、そんな気がしていたので、これでリシャフトに踏み切れそうだ。
●最後はオススメシャフトのアドバイス
ではバランスがいいクラブセッティングにするには、どうしたらいいか。
特にウッド中心で話を聞いた私には、どんなシャフトを入れるべきか、オススメシャフトを提案された。
色々なシャフトを打つ中で、弾道が割と良かったシャフトの入れ替え(リシャフト、つまりシャフトだけを買って入れ替えること)を提案される。
自分にどんなシャフトが合うのかを知ることは大切だ。
シャフトの見積もりももらって、このままEVEN GOLF LABOでリシャフトしてある程度お金を使うならば、このフィッティング費用は無料になるようだ。
私は試打で打ち過ぎて珍しく疲れ、本当にこれがベストシャフトなのかは、もはや自信がなかったので、その場はフィッティングだけで終了。
1点だけ言いたいことは、キャロウェイのオデッセイのフィッティングの時もそうだったが、最後にもらうレポートが専門的過ぎる。
これでは後から見て、クラブの何をどう改善すべきかはわからない。
この数字がしっかり理解できるのは、相当ゴルフギアに詳しい人だけだろう。
色々なシャフトを試してフィッティングできるサービスはあまりないので、素晴らしいことだ。
こうしたフィッティングサービスは、プロの専門用語を一般人がわかる言葉に落とし込んでレポートにする、というところまでできると、さらに1歩進んだサービスになると思う。
アリヴェデルチッ!