日本教育の最善策は、優秀な人が教員になること

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六本木ヒルズのアカデミーヒルズで、「5年後、日本の教育はどう変わるべきか?」というセミナーに行ってきた。

かつて色々なセミナーや講演会に行っていたのだが、最近はこういうのに行くのは月に1回程度だろうか。

関心あるテーマだったので、久しぶりにアカデミーヒルズに行ってきた。

そういえば、以前はアカデミーヒルズのライブラリの会員だった。

教育

便利だし、雰囲気いいし、周りにもこの会員の友人は多かったが、気づいたら会費を払い続けたまま、長らく行かない状態になっていた。

このライブラリは会員数はたくさんいる一方で、私のように行っていない人も多いだろう。

 

さて、そんなアカデミーヒルズでの今回のセミナー。

セミナーでのメモは、中室さんという慶應SFCの准教授の先生が言っていた、下記3つ。

・少人数学級は効果があるが、政策としての費用対効果が低い。

・親の所得と教育の質には因果関係がある。ただ収入のない親に金銭補助をしても、教育的効果は上がらない。

・教育の質をあげるためには、幼児教育と、教員の質向上の2点が効果的。

3点目はよく知られている話なので、1・2点目の話が新しかった。

 

セミナー全体的なイメージとしては、意図したかどうかは別にして、

日本の教師と行政のレベルが低い。

そんなメッセージを強く感じさせる話だった。

パネリストが既存の教育じゃダメだ!で活動している人ばかりだったので、それはまあしょーがない流れかな。

 

もちろん教育効果とは何か、という重大な議論を忘れてはいけない。

経済学や統計学では、わかりやすい成績やIQなどの学力、その後の収入でしか、結果を測れないだろう。

何を教育効果とするかは、教育の神学論争で、たくさんの正論があるのだ。

 

さて、話を戻すと、中室さんは教員の質を上げるためには下記3つの方法があるが、

1)給与を上げる

2)研修する

3)優秀な人が教員になる

1)2)は効果が低く、3)が結局一番良い方法だと言っていた。

 

現在も素晴らしい先生もいるだろうし、私もそういう先生にたくさんお世話になってきた。

しかし現在、学校の教師は、最高に優秀な人材がしのぎを削ってなる職業ではない。

優秀な学生が入社を競争する人気就職ランキング企業に、「学校」がランクインする日。

そんな日が来たら、それはそれで気持ち悪いね。

 

アリヴェデルチッ!