4月24日に新発売となる、アップルウォッチ。
こういうスマートウォッチを着けることで、私達の生活はどう変わるのだろうか?
iPhoneが出たとき、ただの先進的な携帯電話だと思った人も多いだろう。
しかしスティーブ・ジョブスが予言は的中し、気づけばスマホが自分のライフスタイルを劇的に変えた。
スマホという一つのツールを通じて、私達の生活スタイル自体が変わってしまったのだ。
アイフォンの例を出すまでもなく、私達は道具は自分を便利にするものだと考え、支配しているようでいて、 実は道具に規定された行動をとっている。
ではこうしたSmart Watchは、私たちにどのような影響を与えるのだろうか。
アップルウォッチのメリットが一番大きい人は誰かということを考え、前回の記事でApple Watchが本当に必要なのは、高齢者だと論じた。
アップルウォッチが本当に必要なのは高齢者だ
しかし高齢者かどうかに関わらず、こうしたスマートウォッチの提案するライフスタイルによって、私達は影響を受ける。
ここで私が考える重要なキーワードが、“自分向き”だ。
アップルウォッチでは、カロリー計算、運動量、心拍数、生活スタイルなど、健康管理で素晴らしい機能がある。
これは健康が既に重大問題となっている高齢者には、非常に朗報だ。
でもこの機能を使うことによって、それまで健康管理などを全く気にしていなかった健康な若者も、体調管理に気を使うことになる。
私のモットーの一つも、「体が資本、健康第一」だし、この傾向自体は悪いことだとは言わない。
しかし、本当は体を気にする必要もない健康な若者が、自分の細かい体調管理に不必要に気をつけるのもどうかと思う。
ただ、これがアップルウォッチのもたらす私たちのライフスタイルの変化なのだ。
健康管理自体は素晴らしい機能だが、これを突き詰めて進化させればさせる程、自分の使う時間(タイムシェア)の多くが、外で何が起こっているかではなく、自分に何が起こっているか、に変化する。
これがスマートウォッチのもたらす、“自分向き”の時代だ。
これまでスマートフォンやSNSは自分の外とのコミュニケーション量を爆発させたが、これからの未来は“自分向き”の世界だ。
コミュニケーションも“自分向き”の体調や運動管理、健康、医療サービスなどに関するものが増えるだろう。
そこには、まだこれから多くのビジネスチャンスもあることだろう。
スマートウォッチが普及すればする程、他の世界に目を向けるより、“自分向き”の時代がやってくるのだ。
アリヴェデルチッ!