3Dプリンタやメーカーズという言葉が流行って数年。
この現象は社会にどんなインパクトを与えるのだろうか。
こんな記事を読んだ。
Man Saves Wife’s Sight by 3D Printing Her Tumor
3Dプリンターのデザイン・スキャニング・プリントのプロである夫が、妻の病気を助けたという話だ。
妻の頭の3Dモデルをプリントして、手術に役立てたのだ。
素晴らしいストーリーだ。
そして今後は、問題がある部位を事前に3Dプリントして、手術に臨むということが、より一般的になっていくことだろう。
このメーカーズの流れは、インターネット革命に続く大きな変化として語られる。
メーカーとはモノづくりのことだが、従来モノづくりは、大企業や特別なスキルを持った職人が活躍する分野だった。
このメーカーズとは、私達個人が3Dプリンタなどを導入することで、文字通りメーカーになるということだ。
私も3Dプリンターがおいてあるオフィスやカフェにいったことあるが、小さいものならすぐにできて、本当に面白い。
今後は3Dプリンタのサイズ自体も色々出てきて、価格もどんどん下がっていくことだろう。
「今家にあるようなプリンタは、将来全て3Dプリンタに置き換わる。」
と言ってしまうと、現時点では正直リアリティがない。
だが、そんな未来も遠い世界の話ではないだろう。
そしてこのメーカーズと絡むもう一つのキーワードがカスタマイズだ。
カスタマイズ、と聞くとニッチマーケット市場のビジネス専門のように聞こえる。
しかしこのカスタマイゼーションも大きな潮流となっている。
この本によれば、ナイキは2010年だけで、1億ドル相当の完全オーダーメイドのスニーカーを販売したとのこと。
運動靴で1億ドルってすごい売上よね。
その他、バーバーリーのカスタムメイドトレンチコート、リーバイスのカスタマイズ・ジーンズ、デルのPC、スタバのコーヒーなどのリアルなモノから、アマゾンのおすすめ商品、Huluのおすすめ動画、ユーザーの特性により広告が異なるターゲティング広告など、ウェブサービスでもカスタマイズは注目すべき変化となっている。
お分かりの通り、このカスタマイズはインターネットとの親和性が高い。
そしてこのカスタマイズはメーカーズの動きと重なるのだ。
20世紀が大量生産大量消費の時代だとしたら、21世紀はインターネット・メーカーズ・カスタマイズの世界が広がる時代なのだろう。
アリヴェデルチッ!