前のエントリーで、東南アジアが本気でオススメだ、と書いた。
こう書いてはみたが、実際日本人はどの程度世界に出ているのか。
私の周りには留学する人間が多いのであまり実感はない。
しかし、海外へ留学する若者が減っていることはここ数年話題になっている。
(参考文部科学省日本人の海外留学状況)
留学という意味では、確かに人数は減っている。
2000年には7万人超、2004年にはマックスの8万3千人の留学生がいたが、その後どんどん減って、2011年には5万7千人に。
7年で2万5千人、なんと30%以上も減ってしまった。
では2011年が今のように円安で厳しかったのかと、1ドル80円の円高の時期。
海外に行くなら絶好のチャンスだ。
これだけ世界を向いている学生が減ってしまたことは悲しい限りだ。
個人的には若者にはどんどん外の世界に飛び出て、広い世界を探検して欲しい。
しかしこれ、留学生も減っているのだが、さらに言えば若者の数そのものが減っていることが、一番の問題だ。
2004年の新成人は152万人。
一方、2011年の新成人は122万人。
上の留学者数で比較した7年の間に、なんと20%以上も若者が減ってしまっているのだ!
参考までに各年の新成人の数はこちら。
1970年の新成人:246万人
1980年の新成人:160万人
1990年の新成人:188万人
2000年の新成人:164万人
2010年の新成人:127万人
(参考:総務省 新成人人口の推移)
なんと、40年で半分になってしまっている。
親の人数自体が半分になってしまったので、40年後の子どもはまた半分になる。
実際は、出生率の低下により、半分以下になる可能性も大いにあるだろう。
日本ではかつてない程のペースで人口が急激に減る。
これが日本の抱える、一番大きな問題であることは間違いない。
経済成長や福祉、財政といった、国の根幹の問題も全てこの人口問題からだ。
グローバリゼーションやテクノロジーによって、世界の移動・コミュニケーションコストが下がるという外部環境。
圧倒的に人口が減り過ぎることにより、起こる国内問題と国内経済の停滞。
日本人が好き嫌いで海外に行くかどうかを決められる期間は、そう長く残っていないかもしれない。
どうせならば、好きだから、チャンスだから、というポジティブな理由で飛び出して欲しい。
そのために若者支援、留学のチャンスなどはたくさんあるべきなのは当然だ。
ただそういったチャンスが充実してるかどうかは別にしろ、やっぱ若者にはガムシャラに世界を目指して欲しい。
アリヴェデルチッ!