ツイッターで匿名アカウントから、ひどい中傷や批判をする人。
フェイスブックでなりすましアカウントで、迷惑をかける人。
自分の正体を見せないにも関わらず、攻撃する姑息な手法は、インターネットの抱える一つの闇だ。
そうした問題は、今後少なくなっていくであろう。
裁判所で、悪質なtwitterやFacebookの発信者情報を開示する命令が出ている。
「ツイッターの投稿者特定に道が開けた」裁判所の「情報開示命令」
フェイスブック「なりすまし」で発信者の住所・氏名の特定に成功
これはいい傾向だ。
実名で自分の考えを発信している人は、当然批判されるリスクもとっている。
だからと言って、一方だけ匿名で安全な場所から、議論の本質と関係ない誹謗中傷をすることは、最高にカッコ悪い行為だ。
こうした匿名アカウントからの汚いやりとりが、減っていくことは大いに歓迎したい。
グーグル創業者のエリック・シュミットは、「第五の権力」で今後のインターネットの世界は、より特定個人と結びつき、ネット上における個人の信頼性がより重要になる、と言っていた。
インターネットにおける投票、納税などが行われれば、より一個人のインターネットのプレゼンスが大切になっていくことだろう。
こうした投票や納税などの重大な個人情報が今後、インターネットにどんどん移行していくかどうかは、プライバシーとセキュリティの問題次第だと思う。
しかし、インターネットにおけるアイデンティティ がより大きな存在になっていく潮流は確かだろう。
私は何も匿名アカウント自体が悪いことだとは思わない。
匿名だからこそ、周りの目を気にせずに、本心を言えるということもあるだろう。
そして世の中には、そうした「本心ツイート」を必要している場所も多い。
だがその匿名性を悪用して、自分だけ安全な隠れた場所から、一方的に攻撃することはアンフェアでルール違反だ。
インターネットの力は日々日々大きくなっている。
ツイッターなどのソーシャルメディアの存在で、情報の拡散性が圧倒的に広がり、その力は本当に強くなった。
アラブの春などの政権転覆も、ソーシャルメディアの爆発力が大きな役割を果たした。
ソーシャルメディアの増大は、良いことも多いが、悪い情報や嘘でも、拡散しやすくなった。
インターネットがより一般化することが宿命ならば、そのダークサイドがこうして淘汰されることは当然であり、歓迎すべきことなのだろう。
アリヴェデルチッ!