ニューヨークは、私の大好きな都市の一つだ。
マンハッタンはタイムズスクエア、ブロードウェイ、フィフスアヴェニューなど、ワクワクする場所がたくさんある。
そのNYのマンハッタンで地下鉄に乗ったことがあるだろうか。
私も何度も乗った。東京のように色々な方向に走っているので、非常に便利だ。
マンハッタンで日中に乗っている分には、危険を感じたことも全くないし、快適だ。
だからこそ、先月のこの事件には驚いた。
Man Charged With Fatal Shoving of New York Subway Rider
地下鉄で電車を待っていた人が、電車が来た瞬間に急に押されてホームから転落し、電車に轢かれて殺されたという事件だ。
なんとも恐ろしい悲劇だと思う一方で、こんな事件が起こることにぞっとした。
50回も逮捕歴がある人間が、その辺を歩いているというのも怖い話だ。
ニューヨークは1990年初頭位まで、非常に治安が悪かった。
そのNYを有名なジュリアーニ市長が出てきて、治安を大幅に改善し、安全な街にした。
彼の治安改善のポリシー、「割れた窓理論」は有名なので、聞いたことがあるかもしれない。
その後のNYは、私も何回も行っている通り、特定の場所や時間を避ければ、本当に過ごしやすい場所だった。
いや、そうだと思っていた。それだけにこのニュースは怖い。
下の記事にある動画も、先月NYの地下鉄で起こった喧嘩だ。
4 arrested after vicious slap sparks brawl
このようなNY地下鉄の事件を連続で見ると、昔のNYに戻ってしまったかのようだ。
安全や治安状況は、どこもいつまでも同じではない。
そうした認識を持ち、しっかりと情報をアップデートすることが、私達のリスクマネジメントなのだ。
日本でも、駅ではプラットフォームの前に立って待つことがあったが、以後は数秒を惜しんでの、こうした行為を慎みたいと思う。
横断歩道でも、前に立つのは賢いことではない。後ろからだけでなく、前から車が突っ込んでくる可能性は、さらに高いだろう。
こうしたリスクは確率論的にはほとんど起こらないので、馬鹿みたいな話だ。そういう意見があってもいい。
でもこれを機会に、数秒を惜しむ生活をやめたらどうだろうか。
世の中をもうちょっとだけ、ゆっくり見渡して生活するのも楽しいのではないだろうか。
アリヴェデルチッ!