1000万人超のシリア人が難民状態。
東京都民が、全て難民になったような数だ。
これに対して、ヨーロッパやアメリカがシリア難民にどう反応しているのだろうか。
この映像は、難民になるとはどういうことかというヒントになる。
日本にいるとイメージがわきにくいが、難民シェルターの現実をちょっと垣間見れる。
遠い国への難民は、本当に大変だろう。
私たちの海外旅行のように、飛行機にのって目的地に簡単に行ける訳ではない。
誰も難民になりたくて、なるわけではない。
それでも家族の幸せのため、ならざるを得ないことがあるのだ。
現場ルポ:記者がシリア難民と横断したギリシャ本土560km(前編)
Refugee crisis: For ‘a chance to live in peace and raise a family’
この記事も、写真を見るだけで、その辛苦が伝わる。
さてさて、前回のエントリーで、難民が中東エリアにどれだけ流入しているのかを見た。
今回は難民先としての、ヨーロッパやアメリカの反応をみてみる。
(参照:難民支援協会)
●シリア難民はどこにどれ位いるのか(ヨーロッパ)
日々アップデートされる情報ではあるが、9/10アップデートののCNNの情報によれば、シリア難民の行先の国別人数は、下記のとおり。
ドイツ: 10万人 (50万人まで増やす!)
ドイツ閣僚はこれから数年毎年50万人を受け入れると言ったようだ。
スウェーデン: 6万5000人
フランス: 6700人 (+24000人)
今後2年間で2万4000人を受け入れると表明
イギリス: 7000人 (+20000人)
今後5年間で2万人を受け入れると表明
地理的にも「隣国」という程ではなく、イスラム教国家ではないヨーロッパ各国。
国民レベルでこういった姿勢は、心から尊敬する。
もちろん、圧倒的な難民に困惑し、反対する人もいる。
反対する人も、難民がどうでもいいとかではないが、自分達の生活を守りたいという人も多いのだろう。
ハンガリー、難民大量流入で国境警備強化 警官2千人増強
北米・オーストラリアはこちら。
アメリカ: 1500人 (+1万人)
この記事の時点では2011年以来の人数としてこうなっていたが、アメリカはその後1万人のシリア難民を表明した。
カナダ: 2370人 (+1万人)
2014年1月以降の数字が2370人。カナダ政府は1月にここ3年間で1万人の難民受け入れを表明。
オーストラリア: 1万2000人
オーストラリアも1万2000人の難民受け入れを表明。
さて、次のエントリーではいよいよ日本についても、触れることにしよう。
アリヴェデルチッ!